日本バッハコンクールの提唱者のおひとりである石井なをみ先生によると、
「生徒達のピアノの向上に役立つものなら別にバッハとかバロックとかにこだわらなくても何でも良かったんだけどね、チェルニーコンクールでもバイエルコンクールでも。」
「一般的にはバロックというのは、右手がメロディーで左手が伴奏などの普通よくみる楽譜じゃなくて、両手がメロディーだったりするので、生徒さんは途中からインベンションやるよ~というと段階になると取り組みたくなくなるということがピアノ教室の中では起こっているので、ここを何とかすれば全体のピアノのレベルがかなり向上するんじゃないか?という訳で始まった」そうなんです。
バロックが苦手という生徒が多いという悩みをもったピアノの先生が世の中に多いという現実からこの日本バッハコンクールは参加者の先生から支持されて第2回の開催をすることになったのですね。
第1回が2都市だったのが第2回が10ヶ所の予選会場になったことを見ても全国的にバロック期の音楽をピアノで演奏する演奏能力を向上させたいというピアノの先生たちの願いがいかに切実なものかがわかりますね。
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